一兆円産業の占い業界の「いま」を知る①

「東京タロット美術館」は、日本で最初にタロットカードの輸入販売をはじめたニチユーが手掛ける、日本初のタロットカード専門美術館だ。ニチユーの直営施設としてオープンする美術館は、同社が保有する約3,000種類のタロットカードのコレクションをもとに、企画展示を実施。普段はなかなか出会えない希少なタロットカードの公開をはじめ、絶版品を含む約500種類のタロットカードの展示販売も常時実施する。

  【詳細】「東京タロット美術館」オープン日：2021年11月16日(火)住所：東京都台東区柳橋2-4-2 Ubase浅草橋6階営業時間：平日 10:00～20:00、土曜日 9:00～18:00 ※公式ウェブサイトから予約制。入館料：500円定休日：日曜日(イベント開催日は除く)、祝日、年末年始、他季節休業有

鑑定時「ここを気を付けるだけで劇的にあなたの占いが向上する」というコツを一週間にひとつお知らせしています。

「言われたいことをまず言ってあげる」というのは占いをするうえでとても大事な技術です。
それは例えば、不倫していて罪悪感に苦しんでいる相談者さんに「あなたは悪くない」であったり。

職場の上司が評価をしてくれないと怒りを覚えている相談者さんに「あなたの能力は高いのに、わかってもらえないのはしんどいよね」であったり。
まずは共感してあげる、心の中で言われたいと思っていることを言葉にして言ってあげる。

相談者さんとの関係性を作るうえでまず必要なプロセスです。

なぜかというと「この人はわかってくれる！」と思える相手でないと、人は自分の本音を打ち明けないものですし、さらに言えば、その後の大事な鑑定結果、それがいかに占いとしての精度・完成度が高い鑑定だとしても、「自分をわかってくれる相手」でなければ、聞く耳を持ってもらえないからです。

鑑定結果が相談者さんにとって耳に痛い内容であれば、なおさら、まずは固い信頼関係を作る必要があります。

私自身、実占をし始めの時によくやりがちだった癖を振り返ってみると、

「この人はどんな人なんだろう？」という視点で、相談者さんの相談を聞いていたことが多かったなあということです。

これは、「占い師として聞く」態度としては、あまりいいものではありません。

対面・電話・オンライン占いの際は「私の運気をざっくり教えてください」という感じの大雑把な相談はめったに来ません。　

「不倫が」「嫁が」「姑が」「隣の席の同僚が」・・・相談者さんには具体的なお悩みのがあって、それを解決したくて依頼をしてきます。

その際、相談者さんの話を聞きながら「ああ、この人は被害者意識が強い人だな」「自責傾向がつよいな」など、「この人はどんな人なのか？」という「人となりを分析」しながら聞いてしまうと、「批評」の視点で相談者さんを見てしまうことになり、これは、信頼関係の構築につながりにくくなります。

占いに来る人は、「正論」を聞きたいわけではない。

世間には正論がたくさん転がっていますよね。

そしてその世間に影響を受けている自分自身の心のなかにも「正論」というものは存在します。

相談者さんは、その正論でかなり自分を裁いていて自分を傷つけている状態になっていることが多いです。

自分を裁いた状態で、罪悪感まみれになっていて苦しい。

だから、誰かに自分のことを認めてほしい、わかってほしい、こういう気持ちになって相談に来る人が多いのです。

そんな時に、「あなたはこんな人だよね」という批評の言葉はもう聞きたくないわけです（そういう話はさんざんあちこちで聞いてきたし、自分でももう散々してきたから）。

「あなたは悪くないよね」「私にはわかるよ、苦しいよね」。。。

相談者さんはまずこれを、言ってほしい。

それがわかってからは聞き方に変化が出て、お客様の満足度が上がった実感がありました。

お客様の満足度は、相談時間、お客様がどれだけ感情を吐露するか（はじめは泣く、最後は爆笑して終わる、感情のV字が描けるとよい）、再訪率（リピーターになってくれるかどうか）、鑑定の売り上げの金額に反映されます。

「この相談者さんは自分は悪くないと言われたいんだな」「この人は不倫相手が自分を愛していると言われたいんだな」「この人は罪悪感を感じているけど、自分を肯定してほしいんだな」など、相談者さんが「言われたいこと」は何なのか？を探りながら聞くと、「あなたは悪くないよね」などの言葉が自然と出るようになってきますよ。

実占で、今一つ反応がよくないな、、、とお悩みの占い師さんはぜひ参考になさってみてください。